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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/10/20のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(25SMA±0.5%)、Williams %Rを表示しています。

昨日は中国株式市場が持ち直したことや東京株式市場も下落幅を縮めたことで、一昨日のリスク回避的な動きが一服し、巻戻し的な展開となりました。
シュタルクECB専務理事の「ECBは非伝統的金融政策を完全に打ち切る前に利上げに踏み切ることも可能」という発言を受けて、ユーロ/ドルがユーロ買い・ドル売りに反応したことにつられ、ドル/円も再びドル売り圧力が強まりました。
この動きで、ドル/円は、再び80円台に突入する展開となっています。

テクニカルには、一昨日エンベロープの上限で止められた相場が、昨日は下限で止められており、このエンベロープに上下を規定されている動きが続いているといえます(A・A’)
その意味では、このバンドは現在下落基調となっていることからドルの戻りは限られたものとなる可能性が買いといえるでしょう。

昨日の下値トライの局面では、ローソク足とWilliams%Rのダイバージェンスが確認されており、このダイバージェンスが示唆するように相場が反転の動きとなっていました(B・B’)

【テクニカル一口解説】

1. Williams%Rのダイバージェンス・パターン(逆行現象)
Williams%Rは、一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅の中で、直近の終値が相対的にどのレベルにあるのかを示したものです。
%Rの値は、0~-100%の値を取り、価格が上昇傾向の時は%Rは0%近くで振動し、価格が下落傾向の時はWilliams%Rは100%近くで推移するため、一般的には、%Rの数値が0%に近いほど高値警戒水準、-100%に近いほど下値警戒水準となります。
相場が新高値や新安値を付けたにもかかわらず、Williams%Rのほうは高値や安値の更新によってこれを確認できなかった場合、Williams%Rダイバージェンス・パターン(逆行現象)といい、トレンドの転換のシグナルとなります。

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