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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/10/19のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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昨日のドル/円相場は、ゆっくりとした動きながらドルの買い戻しの流れとなり、上値抵抗を試す展開となりました。
ボリンジャーバンドは収縮から拡大に転換しながら、1時間足はアッパーバンドを上抜けていきバンドウォークが示現しています(A)

このバンドウォークは、経験則通り5時間後には終息していますが、その後に中国の利上げが発表されたことに伴うドル買いの流れを受けて、再びバンドを上抜ける動きとなっています(B)

MACDを見ると、バンドウォークの前からドル買いに転換していることが確認でき、その後もドル買いのサインが続いていることが分かります(C)

この一連のドル買い戻しの動きで、サポートラインDが形成され、このラインに支えられてドル/円が推移していることが分かります。
ただし、上昇の動きでも82円台を回復することが出来ず、MACDも既に売り転換してしまっていることから、現状の流れの継続を期待することは難しいかもしれません。

G20を週末に控える中、まだまだ神経質な動きが続きそうです。

【テクニカル一口解説】

1. 中国の利上げ
昨日、中国が約3年ぶりに利上げを行いました。期間1年の金融機関の預金金利と貸出金利をそれぞれ0.25%引き上げるものです。
この利上げはマーケットにはサプライズであり、マーケットの反応はリスク資産の圧縮という行動となりました。具体的には、これまで投機筋は一貫してドル売りポジションを積み上げてきたため、その巻き戻しでドルが値を上げる動きとなっています。
ドル/円もこの流れを受けて若干上昇していますが、円の先高観は根強く、ドルの戻りも限定的となっています。

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