2010/10/12のドル円相場の考察
昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、パラボリック(Parabolic)、DMI(Directional Movement Index)を表示しています。 |
昨日は、アジア時間から欧州時間にかけて、米FOMCの議事録の発表を控え、売り込まれていたドルが買い戻される展開となりました。
ユーロ/ドルは、1.38ドル台後半で上値の重い展開を続けた後、1.38ドル半ばを下抜けると損切りを巻き込み下落する動きとなりました(A)。
この間、パラボリックは一貫して売りシグナルを続けており、ユーロ安をサポートするサインとなっていました(B)。
しかし、NY時間に入ると軟調な売国株をにらんだドル売りが進む展開となり、ユーロ/ドルも反転上昇し、パラボリックも買い転換しました(C)。
さらに、ウェーバー独連銀総裁が「緊急措置終了前でも利上げは可能。」と発言した事を受けてユーロが一気に買い戻される動きになり、さらに注目の米FOMC議事録では追加金融緩和実施の必要性をメンバーが認識している内容となっていたことからユーロ/ドルは1.39ドル台へと急上昇する展開となりました(D)。
DMIをみると、アジア・欧州時間のユーロ安の動きではADXが上昇しておりトレンドを形成していることが確認できます(E)。
また、その後のユーロ上昇ではADXが下落に転じているため、この動きは調整の動きと考えられ、現状大きな流れはまだユーロ安方向にあることが示唆されていることには留意しておきたいところです(F)。
【テクニカル一口解説】
1. パラボリック
パラボリックは、J.W.ワイルダー氏が考案したSAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを用いたトレンドフォロー型の指標です。
パラボリックには「放物線上の」という意味があり、 SARがチャート上に放物線を描くように見えることから「パラボリック」と呼ばれています。
描かれた放物線(SAR)と実際の価格の交差するポイントが売買転換点を示し、途転(買い方なら買いを手仕舞い、売りを入れる手法)を繰り返して行うのがパラボリックの狙いです。
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