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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/08/17の ドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

昨日は、東京朝方にドルの下値を試す動きとなりましたが、85円の壁は厚く下抜けすることはできませんでした。
その後は、方向感がない中ややドルの買い戻しが優勢という動きで、85.30円を挟んだ動きが続いていました(A)

この東京時間の膠着を受けてボリンジャーバンドは収縮し横這いの動きへと収束しました。
1時間足でこのような収束した横這いの動きが出ることは珍しく、次に相場が大きく動く明確な前兆であったといえます。
この動きの中で一度上抜けを試していますが、バンドの拡大を伴わず失敗に終わっていることが確認できます(B)

その後、米鉱工業生産指数が予想を上回ったことから米国株式が大幅に上昇したことを受けてドル買いが強まり、バンドウォークの動きとなりました。
ボリンジャーバンドの収縮の後の拡大であり、ボラティリティ・ブレイクアウトの典型的な形といえます(C)

もっとも、MACDを見ると朝方の買い転換の後は一貫して買いシグナルを続けており、85円水準が目先の底値であったことが示唆されています(D)

【テクニカル一口解説】

1.ボリンジャーバンドのボラティリティ・ブレイクアウト・トレーディング
ボラティリティ・ブレイクアウト・トレーディングは、収縮し接近したバンドが横ばい状況になった後にバンド幅が拡大し始め、価格が2σバンドの外で引けたときに、そのブレイクした方向にポジションを建てる方法です。
これは小動きの中でエネルギーを溜めた相場が、ボラティリティの高まりを見せてバンドが突破したときにトレンドが発生する可能性が高いことを利用するものです。
ボラティリティ・ブレイクアウトをした相場は、通常バンドの拡大にとともに、バンド上を動く可能性が高く、これを「バンドウォーク」と呼び、その後バンドの拡大が収縮へと転じるところが手仕舞いのポイントとなります。

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