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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/08/09のドル/円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間足、フィボナッチリトレースメントRSIを表示しています。

週明けの東京市場は、先週末の円高進行の流れを受けて85円台前半でスタートしました。
しかし、85.00円にはノックアウト・オプションが大量にあるとのうわさもあり、この防戦のドル買いが下値を支えることとなりました。
その後は、一貫してドル/円は値を戻す動きを続けました(サポートラインA)
海外時間でも、指標発表の予定が無く手掛かり材料に欠く環境の中で、株価が底堅く推移したために、ドル/円がジリジリと値を上げる展開となっています。

ただし、一貫した上昇であったものの、フィボナッチポイントで上昇が止められていることが確認できます。
8月5日の高値から8月6日の安値の下落に対するフィボナッチリトレースメントが抵抗となっていることが分かります(B・C・D)
本日、61.8%戻しが抜けてきていることから、次のターゲットは全値戻しが視野に入ってくるといえそうです。

RSIを見ても昨日は上昇を続けており、ドル買い圧力を示唆しています。
また、現状でもまだ60%水準にあることから、もう一段の上昇余力は残っているものと判断できます(F)

【テクニカル一口解説】

1. フィボナッチリトレースメント
相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くわけではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。
上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標として「フィボナッチリトレースメント」が使われます。
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。
フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、61.8%と補足的に50%の水準がよく用いられます。

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