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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/07/14のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の1時間平均足、エンベロープ(21SAM±0.5%)RSIを表示しています。

昨日のドル/円は、またも大きく上昇してから下落するという、行って来いの動きとなりました(A)
毎日、日替わりで上下動を繰り返している相場となっています。
昨日の午前中は、米インテルの好決算を好感した株式市場の底堅さに支えられましたが、海外時間になると模様眺めから利食いのドル売りとなり、さらに米小売売上高が事前予想を下回る結果となった事からドル売りの流れが強まり、米国株式先物も反落する展開となったためにドル/円は88円前半まで下落しました。

最近の上下動は88円を中心としてレンジ相場を形成していますが、エンベロープを見ると21時間移動平均の上下0.5%を上下限として推移していることが確認できます。
昨日の上限が99円水準(B)、下限が88.10円水準(C)となっています。

また、RSIを見ると今週に入り50%を中心にした動きであり、30~60%の範囲で推移しています(D)
これは、やや上値が重いながらも方向感の出ていない動きと判断され、レンジ相場となっている動きと整合するといえます。

【テクニカル一口解説】

1.エンベロープ
エンベロープとは、移動平均線から上下に一定に乖離させた線のことで、価格が移動平均線から、どの程度離れたかを見るために用います。
一般的には、エンベロープの上限・下限をトレンドの反転のポイントとして売買サインに用いたり、支持・抵抗の目安として用います。これは、移動平均線からある程度乖離した価格は、移動平均線へ回帰されるという考えからきています。
移動平均線からの乖離といった意味では、「ボリンジャーバンド」がありますが、ボリンジャーバンドの各ラインは、標準偏差を使って算出され価格変動が大きくなるとバンドの幅が広がったり、変動が小さくなると幅が縮まったりと相場の変動に伴ってラインの広がりや縮まりがありますが、エンベロープにはそれがありません。

提供: FXトレーディングシステムズ
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