2010/06/17のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、DMIを表示しています。 |
昨日の東京市場は、91円前半で膠着した動きとなりました(A) 。
欧州時間に入っても、懸念されていたスペインの長期債入札が、旺盛な需要に支えられた好調な結果となった事で安心感が広がり、ドル/円の下値を支える材料となりました。
しかし、NY市場に入ると新規失業保険申請数の悪化やフィラデルフィア連銀指数の悪化を嫌気し、株価が寄付きから値を下げる展開となった事からドル/円が値を下げる動向を強め、ボリンジャーバンドの拡大を伴った下方ブレイクとなりました。
その結果、バンドウォークが観察され90円半ばまでの急速な下落となってしまいました(B) 。
このドルの急落は、DMIの-DIの急上昇とADXの上昇により、下落トレンドを作っていたことが確認できます(C) 。
【テクニカル一口解説】
1.ボリンジャーバンドのバンドウォーク
ボリンジャーバンドの幅が拡大し始め、価格が2σバンドの外で引けたときに、そのブレイクした方向に相場は急速に動く傾向があります。
これは小動きの中でエネルギーを溜めた相場が、ボラティリティの高まりを見せてバンドが突破したときにトレンドが発生する可能性が高いこと示唆しています。
こうした相場は、通常バンドの拡大にとともに、バンド上を動く可能性が高く、これを「バンドウォーク」と呼び、その後バンドの拡大が収縮へと転じるところが手仕舞いのポイントとなります。
ボリンジャーバンドにおいてはブレイクアウトしたバンドは、まずブレイクした方向とは逆のバンド(下降ブレイクのときはアッパーバンド)が先行して転換に入り、ここが手仕舞いのポイントとなります。
提供: FXトレーディングシステムズ
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