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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/04/28のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


[拡大画像はこちら]
チャートは、ドル/円の1時間足、パラボリックMACDを表示しています。

昨日は、朝方からじりじりとドル/円は下落し、下値抵抗であった93.80-90円水準を下抜けてしまいました。
しかし、午後に入るとドルのショートカバーが先行し、パラボリックが買い転換する動きとなりました(A)が、このドルの戻りも短期に終了しこの転換は騙しに終わっています。
MACDも買い転換の兆しを見せましたが、クロスすることなく反落していることでドルの戻りが一時的な動きだったことが確認されます(B)

その海外に入ると米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズがポルトガルを格下げ、更にギリシャの格付けを3段階引き下げ、「ジャンク級」である「BB+/B」とすると発表したことを受けリスク回避の円買いが強まり、ドルは93円を割れる展開となりました(C)

その後は買い戻しの動きが出て93円を回復してNYを引けています。
この動きでパラボリックは再び買い転換(D)、また今度はMACDも買い転換となりそうです(E)
ともに買い転換が確認された場合は、短期のドルの戻りが期待できる形といえます。

【テクニカル一口解説】

1. エリオット波動理論
エリオット波動理論とは、相場は5つの上昇波動とそれに続く3つの下降波動によるパターンを反復しており、この波動の上下によりサイクルが完成されるという理論です。
具体的には、上昇相場においては上昇5波、下降3波の計8波が基本形と考え、上昇5波は3つの推進波と2つの調整波から成り立っており、下降3波は二つの推進波と1つの調整波から成り立っているとします。
推進波は、大きな波と同じ方向に動く波動、調整波は大きな波の方向とは逆に方向に動く波動であり、それぞれの波動はさらに同様の波動に細分化されると考えます。
ただし、為替市場の場合は通貨交換という性質上、どちらの上昇と考えるかという問題があることには留意が必要です。

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