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テクニカルで検証する昨日の相場

2010/04/16のドル円相場の考察

先週一週間と週末金曜日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャート1は、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams%Rを表示しています。

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チャート2は、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドMACDを表示しています。

まず、チャート1で一週間の動きを検証します。
先週は93円前半を中心とするレンジ相場が続きました(A)
3月4日を起点とするドル上昇に対する調整局面の中での足踏みという動きといえます。

しかし、金曜日にそのレンジを下抜ける展開となり、一時91円台を示現しました。
引け値ではかろうじて、3月4日の安値から4月2日の高値に対する38.2%押しの92.20円水準を維持しましたが(B)、週明けでは再び下抜けていますので、次のめどは50%押しの91.40円水準(C)となります。

もっとも、Williams%Rを見ると、3月4日の安値時と同水準に達しており、下押し余力も限られていることが示唆されます。

次にチャート2で金曜日の動きを確認します。
東京時間では92円後半で持ち合っていましたが、欧州時間に入ると、民主党の池田議員が先のマニフェスト案に続いて円安について改めて言及した事が材料視されて、ドル/円は上昇する展開となりました(E)

しかし、NY時間には米ゴールドマン・サックスが債務担保証券(CDO)の販売に関して詐欺行為を行なっていたとしてSECから告発されたというニュースを受け、ドル売りが進行、一時92円を割り込む展開となりました(F)

MACDもドルの反発の兆しを見せながらも、騙しに終わったことが確認できます(G)

【テクニカル一口解説】

1. ボリンジャーバンド
米国人のジョン・ボリンジャーが開発したもので、移動平均線にボラティリティ(変動率)の概念を組み入れたもので、相場の変動率を統計学の標準偏差を使うことであらわしています。
標準偏差(σ)は、現在の価格がその平均値(移動平均線)からどの程度隔たっているかを示しているものであり、標準偏差が小さい場合は、価格変動が小さく、大きい場合には価格が大きく動く大相場を意味します。
ボリンジャーバンドは中心から外側に向かって±1σ(第1標準偏差)、±2σ(第2標準偏差)、といった具合に線を引き、現在値の位置や方向性で投資判断をします。

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