2018/6/13のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/06/11)(PDF)
●デイリーレポート
6月13日のドル/円相場は、海外市場でドルが買われた
流れを引き継ぎ東京朝方からドルが堅調な動きとなりました。
ボリンジャーバンドのバンドウォークを形成しながら、
一時3週間ぶりの高値である110円69銭まで上昇しました。
その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やメンバーの経済及び
金利見通しの発表を前にポジション調整ムードが強まり、ドルは伸び悩みとなりました。
欧州時間に入ると、110円72銭と高値を更新する局面があったものの、
110円後半でのドル売りも強く110円半ば割れまで押し戻されFOMCを待つ形となりました。
注目のFOMCでは、市場の予想通り追加利上げに踏み切ったほか、
金利予測で中間値が年3回から4回に引き上げられ、利上げペース加速が示唆されました。
これを受けてドルは110円85銭まで一気に買い進まれましたが、滞空時間は短く、
その後に一部メディアでトランプ米政権が中国製品への追加関税を早ければ15日にも
発動する可能性があると報じたことで、米中貿易摩擦の激化が警戒され
ドルは反落し、110円前半まで押し戻されました。
FOMC後のドル上昇は長いひげに終わっており、MACDを見ると
ロンドン時間に売り転換して以降一貫して売りサインを続けています。
FOMCのドットチャートでは、金利予測で中間値が
年3回から4回に引き上げられたものの、メンバーの数では
3回と4回は均衡しており、明確に4回の予測が強くなったとは言い難く、
今後もメンバーの発言に注目が集まるでしょう。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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