2018/4/4のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/04/02)(PDF)
●デイリーレポート
4月4日のドル/円相場は、東京時間は106円台後半で方向感のない動きが続きました。
ただし、やや上値が詰まった動きでMACDも売り転換していることが確認できます。
欧州時間の序盤に入ると、中国系メディアが「中国政府は106品目の
米国製品に500億ドル規模の報復関税を実施する」と報じたことを受け、
米中貿易摩擦への懸念からドル売りが進み、一時106円割れまで下落しました。
ただし、この下落でボリンジャーバンドを下抜けたものの、
バンドウォークは示現せず、一段の下落にはつながりませんでした。
NY時間に入ると、3月の米ADP雇用統計(※1)の発表があり、
民間雇用者数が前月比24.1万人増と市場予想を上回り、
前月分も同24.6万人増に上方修正されたものの、
3月の米ISM非製造業景気指数は58.8と市場予想を下回り、
3カ月ぶりの低水準となりましたが、ともに相場への影響は限定的でした。
NY時間中盤では、米中貿易摩擦問題でロス米商務長官や
クドロー米国家経済会議委員長が最終的には交渉で解決するとの見方を
示したことを受け、ドルの買い戻しが優勢となり、一時106円85銭まで上昇しました。
大幅に下落していた米国株式が、大きく持ち直し前日比プラスに
戻ったことも、ドル買いをサポートしたとの指摘もあります。
今週に入って、ドル/円は下値を切り上げてきており、ドル底打ち確認には、
先週の高値107円01銭を上抜くことができるかが注目されます。
※1.ADP雇用統計とは
米国の民間雇用サービス会社ADP(Automatic Data Processing)が
公表する全米の雇用統計リポート。
雇用統計(翌月の第1金曜日公表)の2日前に発表され、
失業率と非農業部門雇用者数の増減が特に注目される。
米雇用統計の先行指標とされる。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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