2018/3/27のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/03/26)(PDF)
●デイリーレポート
3月27日のドル/円相場は、東京朝方からドルの買い戻しが優勢で一時105円75銭まで上昇しました。
しかし、その後はドルの上円も重く105円台後半で方向感のない動きが続きました。
注目されていた佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問ですが、
市場への影響はほとんどありませんでした。
欧州時間序盤に105円台半ばまで下押したのち、
米中貿易戦争への懸念が緩和されたことなどを材料に105円90銭の
高値を付けましたが、NY時間に入ると3月のリッチモンド連銀製造業指数(※1)が
+15と市場予想や前月を下振れし、同時に発表された3月の米消費者信頼感(※2)も
127.7と、市場予想や前月を下回ったことからドルは反落し、さらにその後
NYダウが下落に転じるとドル売り圧力が強まり105円34銭の安値を付けました。
MACDを見ると、東京午後には売り転換しており、
NY時間の高値更新でも買いに再転換することができなかったことで、
NY引けにかけてのドル売りが示唆されていたといえそうです。
昨日のドル買戻しでも106円台を回復することができず、
ドルの上値は重い印象が強まっています。
※1.リッチモンド連銀製造業指数とは
リッチモンド連銀製造業指数とは、リッチモンド連銀(連邦準備銀行)が
毎月の第四火曜日に発表するバージニア州やノースカロライナ州の
製造業の景況感を表す経済指標のこと。
220社を対象に半年後の期待値などを質問し、
それの答えを指数化したもの。
※2.米消費者信頼感とは
米消費者信頼感とは、民間調査機関コンファレンス・ボードが発表する
消費者に対するアンケート調査を基礎に消費者のマインドを指数化したもの。
1985年を100として、毎月の最終火曜日に発表される。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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