2018/1/30のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/01/29)(PDF)
●デイリーレポート
1月30日のドル/円相場は、東京時間では米10年債先物利回りが
2.73%台と前日海外市場でつけた高値水準を小幅に上抜け、
2014年4月以来3年9カ月ぶりの高水準をつけた場面で
ドル買いとなり、一時109円台へ反発する局面もありましたが、
その後すぐに反落して108円台での取引が続きました。
このドル上昇でボリンジャーバンドを上抜けましたが、
ヒゲだけで終わり一過性の動きといえました。
欧州時間に入っても、108円台後半で上値の重い動きが続き、
終盤は108円台半ばを小幅上回る水準で小動きとなりました。
米債利回りの低下に加え、欧州株の下げがドルの重石となったと指摘されます。
NY時間に入ってもドルはじり安の動きを続け、
一時108円42銭まで下落しました。
この下落でボリンジャーバンドを下抜けましたが、
東京時間での上抜け時と同様にヒゲだけで終わり、
強い下げトレンドにつながらなかったことが確認できます。
その後、米国の1月消費者信頼感指数は予想を
上回ったことや、ムニューシン米財務長官が上院議会証言で、
「長期的な国益にかなうドル高を断然支持する」と発言したことなどを受け、
ドルの買い戻しが優勢となり108円94銭まで反発しました。
ドル/円は下げ止まったようにも見えますが、
大きく値を回復する勢いもなく、週末に向け108円台後半を
中心とした値動きが続く可能性が高いように思われます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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