2017/2/27のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/2/27)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、アジアから欧州時間にかけては
手がかり材料に乏しく、トランプ米大統領の議会演説待ちで、
ポジションが偏りにくい方向感のない動きが続きました。
NY時間に入ると、1月の米中古住宅販売制約指数が
前月比-2.8%と市場予想に反し昨年5月以来の大幅マイナスとなり、
これを嫌気してドルは111円96銭まで下落しました。
この下落でボリンジャーバンドを下抜けたものの、
ヒゲだけのブレイクとなり一過性の動きでした。
また、MACDが売り転換の兆しを見せたものの、
これも騙しに終わり、ドルの下値が底堅いことが示唆されています。
その後、2017年FOMC投票権を有するカプラン米ダラス連銀総裁が
「利上げを先送りさせるよりも速やかに実施すべき」との見解を示したことが
伝わると、3月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が強まり、
ドル/円も112円84銭まで値を戻し、ほぼ高値圏でNYを引けています。
この上昇で、ボリンジャーバンドを大きく上抜いたものの、
きれいなバンドウォークの形成とは言えず、
明確な方向感がない動きが続いています。
本日のトランプ大統領の議会演説に対する期待感は根強いものの、
財政に関し具体的な言及を期待するのは難しいと思われ、
どこまで市場の期待感を維持できるかが注目されます。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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