2016/12/9のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/12/5)(PDF)
●デイリーレポート
先週のドル/円相場は、週明け5日の東京市場では、
4日に行われたイタリア国民投票で憲法改正案が否決されたことを受けて
レンツィ伊首相が辞任を表明したことを受け、リスク回避の円買いが
優勢となり、一時112円88銭の安値をつけました。
しかし、5日の欧米株式市場で著しい混乱は生じなかったことから、
リスク回避の円買いは後退し、その後はNYダウが史上最高値を
連日更新していることや、日経平均株価は9日の取引で、
昨年12月30日以来となる1万9000円台に上昇したことなどを受けて、
ドルが買い進まれる展開となり、週末には約10ヶ月ぶりの水準である
115円37銭の高値をつけました。
テクニカルに見ても、ドルの上昇基調に変化はなく、
節目の115円を抜けてきたことで昨年の高値と今年の安値までの下落の
61.8%戻しである115円60銭水準を上抜けることが出来るかが注目されます。
この水準を上抜けてくると、再び120円が視野に入ってくることとなり、
今年一年続いたドルの下落トレンドが転換した可能性が高まります。
ただし、ここ2週間の動きを見ると、価格は高値更新を続けているものの、
RSIは下落に転じておりダイバージェンスが確認できます。
この点から言うと、調整のドル反落がいつ入っても
おかしくはないことには留意しておきたいところです。
※チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、RSIを表示しています。
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