2016/8/16のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2016/8/15)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、101円台で始まったものの、
ドルの上値は重くじりじりと値を下げる動きとなりました。
薄商いの中で仕掛け的な円買いが入ったもようで、
前日安値100円87銭を割り込むと、ストップロスを巻き込みながら
下げ足を速め、7月11日安値100円35銭を試す動きとなりました。
この流れでボリンジャーバンドを下抜き、下方向のバンドウォークが形成されました。
ただし、MACDを見ると、ボリンジャーバンドの下抜けに先駆けて
ドル売りに転換していることが確認できます。
海外市場に入ってもドル売りの流れは続き、ドイツ株が下げ幅を広げる動きとなると、
ドル/円も6月24日以来となる100円割れとなり、その後は100円ちょうどで
もみ合ったものの99円54銭の安値をつける動きとなりました。
その後、NY連銀ダドリー総裁が米国のテレビ番組に出演し、
「追加利上げのタイミングは近付いており、9月の利上げはあり得る」と発言、
また「金利先物市場は利上げを織り込み切れていない」と述べ、
追加利上げが近いことを示唆したことを受け
ドルは100円台半ばまで急速に買い戻される展開となりました。
この上昇でMACDは買いサインに転じており、
ボリンジャーバンドもバンド幅を縮めており、
短期的な底打ちの可能性を示唆してNYを引けています。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
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