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テクニカルで検証する昨日の相場

2016/2/12のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表RSIを表示しています。

先週のドル/円相場は、週初に重要な下値抵抗であった
116円水準を下抜けると、その後はドル売り圧力が
強まり、ドルは下げ続ける動きとなりました。
イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が10日に
開かれた議会証言で金融環境は引き締まっていると指摘し、
米利上げペースが大幅に鈍化するとの観測が広がったことや、
日本株の大幅下落が嫌気され、11日には一時110円99銭まで
下落し、2014年10月31日以来となる111円割れを記録しました。
ただし週末には、黒田日銀総裁が首相官邸に出向いて
安倍首相と最近の市場動向について意見交換したことから、
早期追加緩和への思惑が広がったことやダドリーNY
連銀総裁が「米国経済は依然強い」と発言したこと、
1月の米小売売上高が予想を上回ったことを好感して
ドルは113円台を回復して週を越えています。

テクニカルでは、強い下値抵抗であった116円水準を
抜けたことで下値不安が高まっており、各国金融市場の
動揺が続くなか不透明感が高い相場となっています。
RSIは既に売られ過ぎ水準まで来ているものの、
もう一段の下値リスクは残っている様に見えます。
ただし、遅行スパンとローソク足に関係を見ると、
今週は相場が横這いとなる可能性も高く、
目先は現状水準で持ち合うのかも知れません。

リスク回避による急激な円高は一服したと思われるものの、
米3月利上げ観測は後退しており、リスク選好的なドル買い・
円売りが大きく広がる状況ではなく、株式市場や原油価格を
睨みながらの展開が続くものと思われます。

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