2015/10/28のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
昨日のドル/円相場は、アジア時間から欧州時間にかけては、
米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を前に模様眺めムードが
強かったものの、南シナ海問題をめぐる米中間の緊張が高まりを意識して、
ややドルの上値の重い動きとなりました。
注目されていたFOMCでは、予想通りゼロ金利政策維持を決定したものの、
声明の中で「最近の世界経済や金融市場の展開が米国経済やインフレに
下方圧力」との前回の文言を削除し、「世界経済の影響を監視」に変更、
さらに「利上げが適切かどうかの決定に関し、“次回の会合”で進展を判断」との
文言を加えたことによりマーケットでは12月の利上げが改めて意識されることとなり、
米長期金利が上昇し、ドル/円も121円25銭まで値を上げました。
この動きでボリンジャーバンドの上抜けとバンドウォークが示現しましたが、
MACDをみると、前日の海外市場で既に買い転換しており
ドルの上昇を期待させる形となっていたことがわかります。
ただし、依然121円台後半では、戻り売り圧力は高く、明日の日銀金融
政策決定会合前に一段高を試しに行くことは難しいかもしれません。
提供: FXトレーディングシステムズ
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