2010/02/16のドル円相場の考察
昨日のドル円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、パラボリック、MACDを表示しています。
昨日、東京市場では90円近辺で小動きが続いていましたが、欧州勢参入後にドル売り圧力が強まり、ボリンジャーバンドを下抜けてドル安が進みました(A)。
しかし、89円ミドルの抵抗水準に支えられ、89.70円レベルで下げ止まっています。
MACDを見ても、2月12日ドル下げ後の底打ち局面と同水準で反転しており、短期的な相場の底打ちが確認されています。
その後はドルの買い戻しが優勢となり、23時あたりから2月NY連銀製造業景気指数が予想より強い内容となったことを手掛かりにドル買いが加速、バンドの拡大を伴いながらボリンジャーバンドを上抜けする展開となり、同時にパラボリックも買い転換しています(C)。
上値抵抗の強かった90円前半を抜けたことで、相場は一気に90.50円まで上昇しました。
NYの引けにかけては利食いのドル売りに値を消される動きとなりましたが、本日の安値からのサポートラインDに支えられており、上昇トレンドを維持して引けています。
【テクニカル一口解説】
1. MACDの反転水準
MACDは通常、MACDとシグナルの交差を売買サインとして利用します。
しかし、MACDの反転やシグナルとの交差がどの水準で起きているかは重要な情報となります。上昇トレンドでは底は浅く天井は高い傾向があり、下降トレンドでは天井が低く底が深くなります。
そのため、直近の反転水準を確認することで相場のトレンドや天井・底打ちの判断材料とすることが可能です。
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