2015/6/10のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
昨日のドル/円相場は、黒田日銀総裁による円安牽制的な一連の発言を受け、
ドルは約2円の幅で急落し、一時2週間ぶり安値となる122円47銭を付けました。
黒田総裁が昨日の衆院財務金融委員会で、「円の実質実効為替レートが
円安になっているのは事実だが、ここからさらに円安に振れることはない」、
また「米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切っても、利上げが市場に
ほぼ織り込まれているのであれば、これ以上のドル高円安になる必要も
ないように思われる」などと語り、マーケットはアベノミクス下の円安局面で、
実質的な「口先介入第一弾」と受け止めました。
もっとも、「黒田ショック」とも呼べる急激なドル安・円高となったものの、
中長期的なドル高傾向が変化するとみる向きは依然少ないようです。
昨日の急落は、ドル/円が13年ぶりの高値で調整のきっかけ待ちだった
という状況が、インパクトを大きくしたとの指摘もあります。
また、ドルが120円から125円まで上がったのは日銀の材料ではなく、
来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米国の利上げ期待が再び膨らめば、
ドルは再上昇する可能性もあるとの見方も強いようです。
テクニカルでは、黒田発言による急落でボリンジャーバンドの
下抜けが起きていますが、動きが急でチャートが機能していません。
同様に、MACDを見ても鋭角に切り返しが出ており、
材料によるイレギュラーな動きあったことがわかります。
提供: FXトレーディングシステムズ
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