2014/10/31のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、エンベローブ(25SMA±0.5%・1.2%)、RSIを表示しています。
昨日のドル/円相場は、東京市場が休場の中、先週の日銀によるサプライズの追加金融緩和の流れを受けて
112円半ばで先週末からギャップをあけてスタートしました。
その後、東京時間では取引は閑散で利食い売りも持ち込まれたため、112円後半での足踏みが続きました。
海外時間に入ると、円売りは一段と加速し、一時2007年12月以来の高値となる114円20銭まで
上昇する動きとなりました。
米サプライ管理協会(ISM)が発表した10月の製造業景況指数が59.0と前月から上昇したほか、
市場予想の56.2も大幅に上回ったことも、ドル買いを後押ししたとの指摘もあります。
NY時間に引けにかけては、調整の利食いも散見され113円台に押し戻されて引けていますが、
市場では年末まであと1カ月のトレーディング期間を残して、ドル上昇の流れに乗ろうとする市場参加者の数は
増えていくとの見方が強まっています。
テクニカルで見ると、サプライズのドル上昇によりテクニカル指標が振り切れてしまっています。
エンベローブを見ると、通常は0.3%程度の乖離で、変動が大きくても0.5~0.8%程度で留まることが多いものの、
先週は1.5%乖離を突き抜け、昨日の海外時間でも1.2%乖離まで大きく振れる動きとなっています。
相場の勢いが強く、相場の方向性に反したトレードは非常にリスクが高いことを示しています。
RSIを見ても、ほぼ一貫して70以上の高水準を維持しており、オシレーター系のテクニカルが機能していない状況です。
このような場合は、相場が行き着くところまでいき、自ら反転するまでカウンタートレードは
控えたほうがいいといえそうです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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