2014/6/6のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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先週のドル/円相場は、米国の景況感が改善しつつあることで米国10年債利回りが2.4%台から
2.6%台まで反発したことや米地区連銀経済報告で米国の景況感への楽観的な見方が
示されたこと、日米の株高継続などを材料として、一時102円80銭まで上昇する展開となりました。
週末の米雇用統計は堅調な結果となったものの、市場が期待していたドル高トレンドの再開には
つながらず、持合いで週を越える動きとなっています。
テクニカルで見ると、一目均衡表の先行スパンの雲を一時上抜けたものの、すぐに押し戻され、
まだ上値が重いことを伺わせます(A)。
今後は雲の下限が切り下がってくるため、先行きのドルの重石となることが懸念されます。
遅行スパンはローソク足を上抜け、買い環境に入ってきています(B)。
ただし、ローソク足との関係で見ると、今週初はややドル安方向への力が強くなる可能性が高く、
これも安心できません。
Williams %Rももう一度上昇の余地は残しているものの、水準自体は高水準にあることは
間違いなく、目先調整が入ってもおかしくはない状況といえそうです(C)。
イベントリスクの後退や、米国市場の流れを引き継いだ株高期待でドル/円も底堅い動きが
期待されますが、調整リスクは高まっているようにも見え、相場の動きを慎重に見極めたいところです。
提供: FXトレーディングシステムズ
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