2014/4/8のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。
昨日のドル/円相場は、日本銀行による追加緩和観測が後退したことを受けて
円の買い戻しが優勢となりました。
ウクライナ情勢の緊迫化や国際通貨基金(IMF)が世界経済成長率を下方修正
したことも円買い要因となったとの指摘もあります。
日銀の金融政策決定会合では、金融政策の現状維持を決めたことは想定内で
あったものの、その後の黒田日銀総裁が日本経済の先行きに強気の見方を示し、
消費税増税があっても物価と成長は上向くとして、「現時点での追加緩和は考えて
いない」と明確に発言したことが円買いの勢いを強めるものとなりました。
海外市場でも円買いの流れは続き、ドル/円は一時101円55銭まで下落する局面が
ありました。
テクニカルで見ると、昨日の急落で一目均衡表の三役好転が一気に転換して
しまっています。
先行スパンの雲を一気に下抜けて実体ベースで売り転換してしまっていることが
確認できます(A)。
遅行スパンもローソク足とクロスしており、本日は確実に売り転換することとなります(B)。
かろうじて転換線はまだ基準線を上回っているものの、上値を試すムードは霧消して
しまったといえそうです。
もっとも、Williams %Rがほぼ安値圏まで落ち込んでしまっており、ここからさらに
下値を試しにいく勢いはないのかもしれません(C)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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