2014/1/9のドル円相場の考察
現在のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日のドル/円相場は、本日に米雇用統計を控えていることもあり、模様眺めムードの強い動きとなりました。
ただし、日銀が、白井審議委員がシンガポールで行った講演の要旨を公表し、
目標としている2%の物価上昇について「消費者による実質所得の急速な減少への懸念や企業による
自社販売価格の引き上げにおける慎重な行動を考慮すると、現時点では金融緩和の効果が十分出尽くすには
ある程度の時間がかかる可能性がある」と指摘、金融政策運営については
「経済・物価シナリオが大きく下振れると判断される場合には、ちゅうちょなく追加緩和を行うべき」と主張したことから
やや円売り優勢となっていました。
欧州時間に入ると、一時的に105円台を回復する局面もあり、ボリンジャーバンドのアッパーバンドを抜けましたが、
ヒゲに終わりフォローする動きは見られませんでした(A)。
その後、ECBが理事会で政策金利を史上最低の0.25%に据え置いたものの、ドラギ総裁が記者会見で
金融市場の状況を監視する姿勢を示し、物価上昇率に対する現在の見方には下振れリスクがあることを
示唆したことからユーロが全面的に売られ、ユーロ/円の売りにつられる形でドル/円も下落しました(B)。
NY時間でもこの流れが続き、ボリンジャーバンドを下抜けていますが、ここでも下抜けはヒゲだけで
バンドウォークには繋がりませんでした(D)。
MACDを見ると、欧州時間に一時買い転換したものの騙しに終わり売りサインとなっていますが、
本日の動き次第ではすぐに転換してしまう可能性もあり、雇用透明前に方向性は出そうにありません(D)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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