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テクニカルで検証する昨日の相場

2013/10/18のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表RSIを表示しています。

先週のドル/円は、財政協議の不透明感から98円台前半での神経質な動きが続きましたが、週後半では米連邦政府債務の上限引き上げ法案が成立したことで一時99円01銭まで上昇しました。
しかし、米国の景況感悪化の懸念からFRBによる量的緩和縮小が先送りされるとの観測が強まったことで、97円56銭まで反落し、安値圏で週を越える動きとなりました。
中国大公国際資信評格公司が米国の格付けを「A」から「A-」へ引き下げたことも、ドル売り要因となったとの指摘もあります。

テクニカルで見ると、週初から先行スパンの雲の上抜けを試したものの失敗に終わり反落している動きが確認できます(A)
今後、雲は徐々に厚みを増しながら緩やかに下降してくるため上値を抑える圧迫要因となりそうです。

遅行スパンとローソク足の関係では、順行の相関が続いており、この流れでは今秋まではまだドルの上昇力が残るように見えます(B)
ただし、来週以降は急激に下方向への力が強くなることが考えられ、相場が持ちこたえるには強い上昇を伴った遅行スパンとローソク足に逆行への転換が必要となるでしょう。

RSIは現在中立水準まで戻って横這いとなっており方向性を感じません(C)
今後はややドル安への懸念が強いものの、まだ慎重に動きを見極める必要がありそうです。

今週は、22日に延期されていた9月の米雇用統計が発表となります。
悪化していた場合は、ドル売り材料となり、改善していた場合でも、10月の雇用統計が悪化する可能性が高まっていることで、ドル/円は上げ渋る展開を予想する声が多いようです。

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