2013/8/12のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートはドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日のドル/円は、東京市場がお盆休みムードが強まる中、早朝にGDP速報値が年率換算で2.6%増と市場予想を下回ったことを受け、95円90銭台に急落して始ました。
その後も、株価下落と消費増税の先送りへの懸念が強まりドル売り・円買いが優勢だったものの、一段の円買いに向かう市場参加者は少なく、GDPの内容に関して甘利明経済財政担当相や安倍晋三首相らが前向きな評価を示したことを契機に買い戻しが入り、96円60銭台まで上昇する展開となりました(A)。
このドル上昇でボリンジャーバンドのアッパーバンドにまで達していますが、バンドウォークへの動きはなく、この上昇が先週末の下落に対する調整であったことが伺えます。
NY時間に入ると、米国債券利回りの低下に伴うドル売りが先行し、フタタに96円半ばを割り込む動きとなりました(B)。
しかし、「安倍首相が法人税の実効税率の引き下げを検討するよう関係府省に指示、消費増税と同時に引き下げ方針をあわせて打ち出すことで景気の腰折れ懸念を払拭する狙い」との一部報道を受けて株高やヘッジの円売り観測が強まったほか、2013年度最初の10ヶ月の米国財政赤字の縮小を好感したドル買いが再燃したことで、ドル買い戻しの動きが強まり、NYの引けにかけて97円台を回復する展開となりました(C)。
もっとも、この上昇でもボリンジャーバンドのバンドウォークは明確に示現せず、現在の上昇に勢いを感じることは出来ません。
MACDはNYオープン後のドル安で売り転換したものの、その後再転換をしています(D)。
もっとも、昨日のMACDは相場のかなり遅れて追随する動きとなっており、相場の先行指標としては機能していなかったことが分かります。
提供: FXトレーディングシステムズ
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