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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/10/19のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %RRを表示しています。

先週のドル/円は、週を通じて一貫して上昇を続ける動きとなりました。
10月30日の日本銀行金融政策決定会合において、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、実質経済成長率や物価上昇率見通しを下方修正し、資産買入れ等基金を80兆円から10兆円増額するとの観測が高まったことが、円売り要因として意識されました。
また、米格付け会社ムーディーズがスペインの格付け(Baa3)を据え置いたことも、リスク回避の円買いを後退させる材料となったと指摘されます。
週初の78円33銭から、毎日陽線が続き展開で、週末には79円47銭の高値を付けています。

テクニカルに見ると、週央に薄くなってきた先行スパンの雲をしっかりと上抜いていることが確認できます(A)
雲はその加工しており、今週後半には78円40銭水準まで下がるため、この水準が下値の目処となりそうです。

遅行スパンとローソク足の関係も買い転換しており、今週は下への力が加わる可能性があるものの、逆行した場合はもう一段のドル上昇も考えておいた方がよいように思えます(B)

もっとも、Williams%Rは既に買われ過ぎの水準まで上昇しており、短期的な調整の可能性は否定できません(C)

今週は、連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されていますが、11月6日の米国大統領選挙を控えており、9月の量的緩和第3弾(QE3)の影響を見極める会合となり、現状の金融政策の維持が予想されているため、大きな影響はないものと思われます。
むしろ、市場の注目は来週の日本銀行金融政策決定会合に向かっており、追加緩和期待がどこまで高まるのかに注意が必要といえるでしょう。

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