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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/9/26のドル円相場の考察

昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、ボリンジャーバンドRSIを表示しています。

昨日は、ユーロが対ドルで終始軟調に推移し、2週間ぶりの安値となる1.2834ドルをつける展開となりました。
スペイン10年債利回りが1週間ぶりに6%の水準を突破したほか、同国中銀が第3・四半期の国内総生産(GDP)について、「かなりの落ち込みになる」との見方を示したことで、スペインをめぐる懸念が高まったことが要因といえます。
また、首都マドリードでは、緊縮財政に反対するデモ隊の一部が暴徒化し、警官隊と衝突する事態となっていますが、こうした中、ラホイ首相は米ウォールストリート・ジャーナル紙に対し、スペインの国債利回りが長期間にわたり過度に高い水準にとどまった場合は支援を要請する意向を示しています。
さらに昨日は、ギリシャの首都アテネでも、連立政権発足後初となる大規模な反緊縮デモが発生し、暴徒化した一部の若者が投石や放火に及び、警官隊と激しく衝突しています。
このようなスペイン・ギリシャ情勢をめぐる不透明感が嫌気され、安全資産とされるドルなどを買う動きが加速したとの指摘もあります。

テクニカルで見るとユーロの下落には勢いはないものの、非常に頭の重い印象を受けます。
ボリンジャーバンドでのバンドウォークは発生せず、ロアーバンドが下値抵抗として機能していますが、バンドは右下がりを続け、反発の兆しを感じません。

RSIも一貫して50を割り込んでおり、下落基調が続いていることを示唆しています。

再びユーロ圏の問題が顕在化してきたことで、ユーロへの売り圧力は続きそうです。

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