2012/8/24のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、Williams %Rを表示しています。 |
先週のドル/円は、7月31日-8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、「多くのメンバーは、新たな情報が十分かつ持続的な景気回復ペースの加速を示さない限り、かなり早い時期に追加緩和が正当化される公算が大きいと判断した」と記されていたことで、79円後半から78円28銭まで下落しました(A)。
これにより、先行スパンの雲を再び下抜け、ドル上昇ムードが一気に転換してしました。
しかしその後、ブラード米セントルイス地区連銀総裁が「FOMC以降に、より強いデータが出ている」と述べたことを受け78円台で下げ渋る展開となっています。
テクニカルで見ても、現状は78円割れ水準が強い下値抵抗となっており、また78円割れでは政府・日銀による介入警戒感も強いため、底抜けするムードにはありません(B)。
また、遅行スパンとローソク足は交錯しており、さらに今週後半からは底堅くなる動きが予想されます(C)。
ただし、遅行スパンとローソク足が逆行してしまうと急激なドル安のリスクがあることには留意しておきたいところです。
Williams%Rも先週のドル安の動きにつられ、買われ過ぎ水準から大きく水準訂正してきています(D)。
もう一段の下値余地はあるものの、下げ止まりとなっても不思議ではない水準となっており、ここからドルを売り込むにはリスクがあるように見えます。
提供: FXトレーディングシステムズ
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