2012/8/7のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSIを表示しています。 |
昨日のドル/円は、アジア時間は材料難で動意が薄く78円台前半での小動きが続きました。
78円割れでの下値抵抗感は強く、下攻めムードが盛り上がらないものの、ドルを買い戻す材料もないという状況でした。
欧州市場に入ると、本邦の政局動向の行方を懸念した格好でドル/円が上昇する動きを強めると、この影響で各クロス円通貨も下値を切り上げる動きを強めたため、ユーロなどの主要通貨も一転して上昇する動きとなり、それがリスク・オフの流れを意識させ、さらにドル/円を押し上げるという循環となりました。
さらにNY時間では、株価の上昇に加えて米国長期債利回りが上昇する動きとなったために、日米金利差拡大を意識してドル/円が一段と上昇する展開となっています。
この流れで、ボリンジャーバンドの拡大を伴う上昇ブレイクアウトとなり、バンドウォークを形成しました(A)。
このドルの上昇で、再びドルは最近のレンジ相場の上方へと押し戻されたことになります。
RSIを見てみると、東京午前中にローソク足の下落にもかかわらず、RSIが下値を切り上げる動きが確認できます(B・B’)。
このダイバージェンスは海外市場でのドルの上昇を示唆するものと言え、テクニカルの先見性がうまく表れた例と言えるでしょう。
提供: FXトレーディングシステムズ
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