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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/7/6のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表MACDを表示しています。

先週のドル/円は、欧州中央銀行(ECB)と中国人民銀行の政策金利引き下げ、イングランド銀行(英中央銀行)の資産買入枠増額を受けてリスク回避の円高圧力が後退したことで、79円台前半から80円円台前半まで上昇しました。
しかし、6月調査の日銀短観や日銀地域経済報告(さくらレポート)が好調だったことで、日銀金融政策決定会合での追加緩和策の可能性が低下したため、上げ渋る展開となり、さらに週末の米雇用統計で非農業部門雇用者数が、前月比8万人の増加と市場予想の9.5万人増加を下回ったことを受け、NYダウが、一時200ドル近い下落となったことで、リスク回避の動きが強まり、ドル/円は再び79円台半ばに押し戻されて、週を越えています。

テクニカルで見ても、明確な方向性を見出しにくいものとなっています。

一目均衡表の先行スパンの雲のなかへ相場が突入してきており、上値抵抗を試しに行っている様子がうかがえます(A)
しかし、目先雲の厚みは厚く、簡単に上抜け出来るようには見えません。
当面、78円ミドルから80円ミドルでのレンジ相場の可能性が示唆されています。

一方、遅行スパンは陽転しており、先週あった下方向への力を跳ね返し、今週はやや上方向への動きが期待されます(B)
もっとも、現状水準での横這いが続くと、ローソク足と遅行スパンの交錯が続き明確な上昇転換が期待できなくなってきてしまいます。

MACDを見ると、先週は陰転の兆しを何度か切りぬけていることが確認できますが、陰転リスクは今週も継続されるように見え、注意が必要といえそうです(C)

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