2012/6/21のドル円相場の考察
昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。 |
昨日のアジア市場では、ユーロ/ドルは1.26ドル後半での方向感のない動きが続きました
(A)。
ギリシャ再選挙、米連邦公開市場委員会(FOMC)と注目イベントを通過したものの、市場参加者の間では欧州関連のイベントへの警戒感がなお強いものがあり、相場は楽観ムードに包まれているが、このムードがどこまで続くかが焦点との指摘があります。
少なくとも来週の欧州連合(EU)首脳会議まではユーロ関連のニュースに振らされる展開が警戒されるため、新たな材料なしに大きくは仕掛けにくい雰囲気となっています。
海外市場に入ると、リスク回避への動きが再開され徐々にユーロが売られる展開となりました。
さらに、米新規失業保険週間申請件数が前週からほぼ横ばいとなり、雇用市場が依然厳しい状況にあることを示唆したことや、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が大幅に悪化したことでリスク回避の動きが一段と強まりました。
また、6月のドイツ総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が2009年6月以来の低水準となったことも、ユーロを圧迫要因となっていました。
この動きで、ボリンジャーバンドを下方ブレイクし、バンドウォークが示現しています(B)。
MACDを見ると、昨日は一貫して売りシグナルが続いており、欧州時間に一時的に転換の可能性を見せたものの騙しに終わっていることから、海外市場でのユーロの急落を事前に示唆する動きが出ていたということが出来るでしょう(C)。
提供: FXトレーディングシステムズ
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