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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/5/30のドル円相場の考察

昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。

チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドを表示しています。

昨日の東京時間のドル/円相場は、アジアの主要株価指数が総じて下落するなかでクロス円が軟調に推移し、ドル/円の重しとなったものの、介入警戒感も強く78円台に突っ込む勢いもないため、79円台前半での方向感のない取引が続きました(A)

しかし欧州時間に入ると、欧州株式市場や米国株式先物が軟調な展開になると、スペインやイタリアの長期国債利回りが上昇する動きを強めた事もあり、市場ではリスク・オフへの意識が再び高まる事となり、これに加えて欧州の各種景況感指標が予想を下回った為にユーロが下落する動きを強めました。
この流れでユーロ/円が値を下げる勢いを増して行き、円買いの流れが鮮明となり、ドル/円も79円を割り込む動きとなりました。

この動きで、相場はボリンジャーバンドを下抜け、バンドウォークを示現しています(B)

続くNY時間でも、序盤に各通貨がポジション調整などで一旦値を戻す動きを見せたものの、スペインの銀行救済問題など欧州の各種問題を懸念する雰囲気に変化はなくリスク・オフのムードは続きドル/円も再び下落する動きを強めました。

現在の相場はユーロ売りが主導しており、リスク・オフの円買いとの相乗効果で、ユーロ/円は4ヵ月半ぶりの安値となる97.73円まで下落しました。

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