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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/3/30のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、パラボリック(Parabolic)MACDを表示しています。

先週のドル/円は、バーナンキFRB議長が米国の景気回復に関して慎重な見方を示したこと、3月期末・年度末に向けた本邦機関投資家のリパトリ(外貨建て資産売却・円買い)が活発となったことで上値の重い展開となりました。
原油価格が、米・英・仏による戦略石油備蓄(SPR)の放出の可能性を受けて弱含みに推移したことも円買い要因となり、週前半の83円台から一時82円を割り込む動きもありました。
しかし、週末の海外市場では、ロンドンフィキシングを終えると、週末・月末・期末を意識したとみられるポジション調整的な動きが強まり、全般的に円売りの流れが目立つようになり、ドル/円は82円台後半まで上昇し、下落分を取り戻す形で週を越えることとなっています。

テクニカルに見ると、先々週に売り転換したパラボリックは売りサインを出し続けており、MACDも同様に先々週以降売り環境を示しています。
週末に値を戻したとはいえ、大きく上昇したドル/円の調整局面は続いていると考えられ、今週も上値の重い展開が予想されます。
ただし、現状では81円後半に下値抵抗が出来ており、下値も限定的となるのかもしれません。

今週は、新年度の本邦機関投資家の新規外債投資の動向、本邦エネルギー関連企業による原油購入などを見極める展開となりそうですが、日銀金融政策決定会合で追加金融緩和策が期待されていること、北朝鮮のロケット発射実験が予定されていることなどもあり、こうしたニュースへの市場の反応にも注意が必要といえるでしょう。

提供: FXトレーディングシステムズ
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