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テクニカルで検証する昨日の相場

2012/2/24のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の週足、Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、日本の1月の貿易赤字が過去最大を記録したこと、白川日銀総裁が「日銀は当面1%を目指して強力に金融緩和を続ける固い決意」と発言したことなどを受けて、上昇しました。
また、原子力発電所の稼動率低下で原油の輸入増加が予想されるため、イラン情勢緊迫化を受けた原油価格の上昇もドル買いに拍車をかける要因となりました。
本邦輸出企業からは、80円以下のドル売り輸出予約を買戻す取引も観測され、週末には昨年7月以来の81円台を回復する展開となっています。

テクニカルで見ると、3週連続の長大陽線によって大幅な水準調整が行われたことが確認できます。
この動きの結果、ダブルボトムのパターンを完成させ、目先のドル底打ちを示しています(A)
ネックラインであり、また昨年4月の高値から10月の安値までの下落幅の38.2%戻し水準である79円半ばを先々週に上抜いたことも、先週のドル上昇につながったといえます(B)

短期的には次の目標は下落幅の61.8%戻しの水準である81.80円レベルとなりそうです(C)

ただし、この水準を達成したとしても2010年後半から2011年初めにかけての80円台前半での持ち合いが、上値を重くする要因となる可能性があります(D)

さらにWilliams%Rを見ると2010年3月以来のゼロ水準を達成しており、短期的には調整リスクが高まってきていることには注意が必要でしょう(E)

提供: FXトレーディングシステムズ
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