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テクニカルで検証する昨日の相場

2011/2/10のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円は、政府・日銀による円売り介入への警戒感が高まったこと、原子力発電所の稼動率低下を受けた原油輸入増加で対外収支悪化懸念が高まったことなどから、76円50銭から77円81銭まで上昇する展開となりました。
欧州の「トロイカ」(欧州連合・欧州中央銀行・国際通貨基金)によるギリシャに対する第2次金融支援の可能性が高まり、ユーロ圏のソブリン・リスク回避の円買いが後退したことも円売り要因となったとの指摘もあります。

テクニカルにも円高の流れが転換したことが確認できます。

相場は一目均衡表の先行スパンの雲を先週後半に上抜け、現状この雲が下値抵抗として機能している形です(A)
来週に向けては、雲が若干切り下がるものの厚みを持つため、急激な円高のリスクは後退しているように見えます。

遅行スパンを見てもクリアーにローソク足を上抜けてきており、買い転換したことが確認出来ます(B)
しばらくは横這いの形となっており、遅行スパンからも円高リスクの軽減が見てとれます。

ただし、Williams%Rがゼロ近辺の買われ過ぎ局面にあり、目先調整的なドル安の可能性が残ることを示唆しています(C)
円が新高値を更新するリスクは後退したものの、まだすっきりとドル高へ移行というわけにはいかないのかもしれません。

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