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佐藤 正和の為替コラム

2/5(金)発表の1月米雇用統計を読む

今夜1月の米雇用統計が発表されます。通常は発表を控えた数日前は様子見気分が強く、相場は大きく動かないことが多いと言えますが、今回は様子が異なったようです。

昨日(2/4)のNYでは、週間失業保険申請件数が市場予想より増加していたことから株式市場が大きく反応。
NYダウは268ドルの大幅安でした。
為替市場でも「リスク資産」の売却の動きが加速し、「安全資産」としての円が対ドルやその他主要通貨で大幅に上昇。
ドル円は前日比2円50銭、ユーロ円では5円ほどの円高を記録しました。

本日の雇用統計に対する楽観的な見方が頭から冷や水を浴びせられた格好です。
その雇用統計ですが、毎回先行して発表される「ADP雇用者数」との相関関係を検証してみました。

昨年1年間で、「ADP雇用者数」が前月比改善していた場合に「非農業部門雇用者数」が同じように改善していたのは10回(約83%)ありました。
言いかえれば2回(5月と9月)だけが「ADP雇用者数」と「雇用統計」の指数は相関していなかったことになります。
つまり、この両指数は非常に相関度が強いことが伺えます。

では1月の「ADP雇用者数」はどうだったか?
12月の8万5千人減から大きく改善し、2万2千人減でした。
確率から言えば今夜の「雇用統計」も改善、つまりプラスに転じている可能性が高いと言えますが・・・・・、
どうでしょうか。

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