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佐藤 正和の為替コラム

ユーロドルの戻りを探る

6月4日の米雇用統計をきっかけに1.20の大台を割り込んだユーロドルは
翌週月曜日のアジア市場で1.1887と、1.19台をも割り込み4年2ヵ月ぶりの
ユーロ安を記録しました。
ギリシャに端を発した財政問題が、スペイン、ポルトガルなどの南欧諸国にも
広がり、もしこれら国々がギリシャのように財政危機に陥れば規模が異なることから
「世界的な危機」に繋がるとの連想からユーロが一気に1.18台後半まで
売られました。
この問題はその後ハンガリーやブルガリアといった東欧諸国の名前が
挙がるまで拡大してきました。

しかし、ユーロはその後一度も1.18台には下落しておらず、むしろ買い戻しが優勢な状況になっています。
昨日(6/14)の欧州では20日振りとなる1.23目前までユーロ高ドル安が進んでいます。
米株式市場が連日堅調に推移し、リスク回避の動きがやや後退していることが主因
ですが、ユーロはこの先どこまで反発するのか探ってみたいと思います。

1999年1月に誕生した通貨「ユーロ」の、過去11年での値動きを見てみると
安値は2000年10月の0.8828です。
そして、高値は2008年7月の1.6040です。
つまり安値から高値まで0.7212(7212ポイント)も上昇したことになります。
下落を始めたユーロは先週、この間の「半値戻し」にあたる、1.2134を
割り込みました。
テクニカルでは、「半値戻し」を割り込んだため1.18台後半まで下げたとも言えます。

1.18台を記録したことで、長期のトレンドを表すチャートは全て売り
シグナルが点灯し、さらなる下落を示唆しています。
戻りのメドとしては「8時間足」の100日移動平均線と雲の上限がかぶさった
1.24台前半が重要かと思います。
言いかえれば、その水準を抜けない限りユーロの本格的な反発はないということに
なります。
シカゴ筋の先物ポジションも大幅なユーロ売りドル買いポジションを
維持しています。
足元ではユーロの買い戻しが優勢なため「1時間足」などの短期的な指標では
ユーロが売られにくいパターンを形成しつつありますが、市場は依然として
欧州からのネガティブな情報には敏感にユーロ売りで反応しています。
ユーロが上昇するには、少なくとももう一度1.20割れを試しに行き、底堅い
ことを確認してから反転すると思いますが、その可能性は決して高くはありません。

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