2010/12/13のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートはドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、ストキャスティクス (Stochastics)(SD・SDスロー)を表示しています。 |
昨日の東京時間のドル/円は、米国債利回りの上昇などもありドルが底堅いながら小動きの展開となりました。
欧州時間になると、独仏首脳会談で欧州共同債券の発行が反対されたことでユーロ売り・ドル買いが強まり、この流れでドル/円でもドルが上昇する動きとなりました。
この流れでボリンジャーバンドのアッパーバンド抜けを試しに行ったものの、バンド拡大にはつながらず、バンドが上値抵抗として機能する形となりました(A)。
ストキャスティックスを見ても、この動きと同期するように売り転換のサインが出ていることが確認できます(B)。
NY時間になると、米格付会社ムーディーズが、「ブッシュ減税案延長について米国の格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げる確率を高める」と指摘したことを受けて、ドル売り圧力が強まり、また米議会予算局が、「ブッシュ減税延長によって財政赤字は向こう5年間で8930億ドル拡大する」との試算を発表したこともドル売り材料となり、ボリンジャーバンドは下方向にブレイクしバンドウォークとなり、一時83.10円水準まで下落しました(C)。
ただし、この下落局面では相場の底打ち前にストキャスティックスが上げ止まる動きを見せており、その後に反転を確認する動きとなっています(D)。
【テクニカル一口解説】
1. ストキャスティクス
ストキャスティクスは売られすぎ、買われすぎに注目したチャートで、これまでの値動きに照らし合わせて、どのようなポジションにあるのかを示します。
ストキャスティックスは当該期間において現状はその変動幅のどのあたりに位置しているのかを0~100の間で数値化するテクニカル分析です。
つまり、この数値が大きいほどレンジの高値、小さいほどレンジの安値に位置していることを示します。
提供: FXトレーディングシステムズ
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