2010/08/16の ドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、パラボリック(Parabolic)、DMI(Directional Movement Index)を表示しています。 |
週明けの市場は、朝方の86円台を高値にじりじりと軟化する展開となりました。
相場は一貫してレジスタンスラインRに上値を抑えられた下落基調を続けています。
ただし、欧州時間スタート前後は85円後半で足踏みしており、パラボリックも売り転換に至らず持ち合いの状況となりました(A)。
その後、85.70円水準を下抜けるとパラボリックも売り転換し、ストップを巻き込みながらドルは下落する展開を強め、85.21円をつけています。
この安値水準ではドルの買い戻しも見受けられ、再びこう着する動きとなりましたが、戻りは鈍く安値圏で張り付く動きでNYを引けています(B)。
DMIを見るとNY市場に入りADXが上昇しトレンドを形成していることが確認できます(C)。
このトレンドが継続しドルが底抜けしてしまうのか、レジスタンスラインRの上抜けおよびパラボリックの買い転換へとドルの戻りがあるのか、本日の東京市場の動きは要注目といえそうです。
【テクニカル一口解説】
1.パラボリック
パラボリックは、J.W.ワイルダー氏が考案したSAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを用いたトレンドフォロー型の指標です。
パラボリックには「放物線上の」という意味があり、 SARがチャート上に放物線を描くように見えることから「パラボリック」と呼ばれています。
描かれた放物線(SAR)と実際の価格の交差するポイントが売買転換点を示し、途転(買い方なら買いを手仕舞い、売りを入れる手法)を繰り返して行うのがパラボリックの狙いです。
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