2010/07/28のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、パラボリック、Williams%Rを表示しています。 |
昨日のドル/円は、アジア時間は円安、欧米時間はドル安という展開となっていました。
アジア時間は材料難の中、アジアの株式市場が堅調だったことを手掛かりに円売りの流れが進みました(A)。
この流れで88円台を回復しましたが、この水準からは上値が重く、Williams%Rを見ても天井を付けて反転が示唆されています(B)。
欧州時間になると円の買い戻しが進み、さらにNY時間では米耐久財受注が予想を下回ったことやベージュブックで米経済の回復基調が鈍化しているといった報告がなされたことで、ドル売りが優勢の展開となりました(C)。
ただし、下値は27日の安値から昨日の高値の61.8%戻しの水準(フィボナッチリトレースメント)で支えられています(D)。
また、この水準が底であった可能性がWilliams%Rでも示唆されています(E)。
【テクニカル一口解説】
1. フィボナッチリトレースメント
相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くわけではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。
上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標として「フィボナッチリトレースメント」が使われます。
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。
フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、61.8%と補足的に50%の水準がよく用いられます。
提供: FXトレーディングシステムズ
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