2010/06/16のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、パラボリック、MACDを表示しています。 |
昨日の東京市場は、ドルの底堅い動きが続く展開となりました。
パラボリックも買いサインを出し続け、ドル/円は91円後半まで上昇しました。
その後下押す局面もありましたが、パラボリックの転換には至らず上昇力を維持しました(A) 。
MACDも売り転換の兆しを見せましたが失敗に終わり、買いサインが維持されています(B) 。
しかし欧州時間に入ると、スペイン国債やポルトガル国債と独国債の利回り格差が拡大する状況をうけてユーロが下落する動向に転じたため、ユーロ/円の下落に引っ張られドル円も値を下げる荒れた値動きとなり、パラボリックは売り転換してしまいました(C) 。
この下落でMACDもデッドクロスとなり売りシグナルを出す展開となりました(D) 。
NYの午後にはドルはやや値を戻し、91円前半で引けています。
【テクニカル一口解説】
1.パラボリック
パラボリックは、J.W.ワイルダー氏が考案したSAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれるラインを用いたトレンドフォロー型の指標です。
パラボリックには「放物線上の」という意味があり、 SARがチャート上に放物線を描くように見えることから「パラボリック」と呼ばれています。
描かれた放物線(SAR)と実際の価格の交差するポイントが売買転換点を示し、途転(買い方なら買いを手仕舞い、売りを入れる手法)を繰り返して行うのがパラボリックの狙いです。
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