2010/06/07のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ドル/円の1時間足、パラボリック、Williams%Rを表示しています。 |
昨日アジア時間にハンガリー問題等を懸念してユーロ売りと日本株の大幅安を背景としたリスク回避の円買いが重なり、ドル/円は一段安の展開で一時91円割れまで下押しました(A)。
しかし、このレベルはWilliams%Rでも確認できるように底値圏であり、ドルはショートカバーに転じています(B)。
欧州時間に入るとユーロ圏財務相会合開催を控えたポジション調整に加え、先週一部報道で伝えられたユーロ売却に関する観測報道をイラン中銀が否定した事も材料視され、リスク回避の巻き戻しの動きでドル/円も92円台を回復する展開となりました(C)。
パラボリックも買い転換を示現していました。
ただし、92円台への上昇が買われ過ぎの動きであったことはWilliams%Rで確認できます(D)。
結局、NY時間では米国株が軟調な動きとなったことなどを背景に、再び反落の展開で、パラボリックも売り転換し91円前半へ下落して東京へと戻ってきています(E)。
【テクニカル一口解説】
1. Williams%R
Williams%Rは、著名なトレーダであるラリー・ウィリアムス氏によって考案されたオシレーター系のテクニカル指標でストキャスティクスの%Kに近いものです。
一定期間の最高値と最安値からなる価格変動幅の中で、直近の終値が相対的にどのレベルにあるのかを示したものです。
%Rの値は、0~-100%の値を取り、価格が上昇傾向の時は%Rは0%近くで振動し、価格が下落傾向の時はWilliams%Rは100%近くで推移するため、一般的には、%Rの数値が0%に近いほど高値警戒水準、-100%に近いほど下値警戒水準となります。
提供: FXトレーディングシステムズ
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