2010/06/08のドル円相場の考察
昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
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チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、ボリンジャーバンド、DMIを表示しています。 |
昨日は、アジア時間では底堅い値動きとなった株式市場を背景に安心感が広がり、ユーロの買い戻しが進む動きとなりました(A)。
しかし、上昇もボリンジャーバンドの2σを越えることが出来ず天井をうっています。
欧州時間に入ると欧州株式市場が寄付き後から軟調な展開になり、それにつれてユーロ売り圧力が強まる展開で、ユーロ/ドルは反落に転じています(B)。
ただし、この下落でも下値はボリンジャーバンドの2σを割れずに跳ね返されています。
その後、スイス中銀がスイスフラン売り・ユーロ買い介入をしたとの観測でユーロが急上昇する展開となりました(C)。
この動きでボリンジャーバンドの2σを上抜けましたが、一過性であり騙しに終わっています。
ユーロ/ドルは、週初から欧州経済への不透明感から1.20ドルを割れて下押しムードが強まりましたが、現在は上下の抵抗帯(D・E)に挟まれて方向感をなくしている状況です。
方向感がない状態はDMIを見ても+DIと-DIのねじれやADXの下落によって確認できます(F)。
【テクニカル一口解説】
1. ボリンジャーバンド
DMIは、RSIやパラボリックと同じくJ.W.ワイルダー氏が考案したテクニカルチャートで、市場のトレンドの有無を測定するものです。
ADXは、トレンドの方向を区別せず上昇・下降どちらかにトレンドがある時に上昇していきます。つまり、ADXが上昇している時はトレンドが進行中、下降している時はトレンドが調整中で相場は保ちあいにあると考えます。
また、+DIが-DIより上にあれば上昇トレンド、+DIが-DIより下にあれば下降トレンドと判断されます。
提供: FXトレーディングシステムズ
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