2019/10/16のドル円相場の考察
昨日のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/10/14)(PDF)
●デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、108円後半で方向感のない動きが続きました。
東京朝方は、前日大きく上昇した反動で利食いのドル売りが先行したものの、
下押しも108円60銭水準までで、その後欧州時間まで
108円60銭~108円80銭水準でのレンジ相場が続きました。
NY序盤に発表された9月の米小売売上高が
前月比0.3%減と予想(0.2%増)に反して減少したことで、
米景気成長を支えてきた個人消費の減速懸念につながり、
10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が強まりドル売りに反応、
一時108円56銭まで下落しました。
米中貿易部分合意への懐疑的見方もドル売り要因となったとの指摘もあります。
しかし、ドルの下値も底堅く、
その後英の欧州連合(EU)離脱問題の不透明感が和らぐとの見方から
欧州通貨に対して円が売られたことにつられ、
ドル/円も底堅く推移し108円85銭まで反発し、108円75銭水準でNYを引けています。
ボリンジャーバンドのバンド幅が縮小し、MACDとシグナルも交錯してきており、
相場に方向性がないことが示唆されています。
ドル先高観はあるものの、109円の壁も厚く、
本日も動きにくい相場が続きそうです。
※チャートは、ドル/円の一時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。
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