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テクニカルで検証する昨日の相場

2018/3/9のドル円相場の考察

先週末のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2018/03/05)(PDF)

●デイリーレポート
3月9日のドル/円相場は、東京市場朝方からドルが堅調に推移しました。
トランプ米大統領が発表した鉄鋼とアルミニウムに対する関税措置で、
カナダとメキシコを対象外としたこと、それ以外の国も適用除外を申請することが
可能となったことなどから、貿易戦争への懸念が後退したとの見方がドルを支えました。
また、米ホワイトハウスが、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長と
トランプ大統領の会談を受け入れると発表したことも
地政学リスク軽減でドルのサポートになったと指摘されます。

この流れで、相場はボリンジャーバンドを上抜け
バンドウォークを形成しながら上昇していることがわかります。
もっとも、東京正午過ぎには下方バンドが転換をしており、
バンドウォークは終了、ドル急反発の動きは東京午前で一巡したといえます。

欧州時間では、米雇用統計(※1)を控え
模様眺めの動きながらドルは堅調な足取りを続けました。
注目の米雇用統計では、失業率は4.1%と前月から
変わらずとなりましたが、非農業部門雇用者数が31.3万人増と
市場予想を大きく上回り、2016年7月以来の大幅増となりました。
この指標を受けて、ドルは上昇し107円を回復し、107円05銭の高値を付けました。
もっとも、平均時給の伸びが市場予想を下回ったことから、
インフレ加速の思惑は後退し、106円台に押し戻されて週を越えています。

ドル/円は105円を割ることなく反発したものの
戻りは限定的で、下値不安が解消したわけではないようです。
今週も105円~108円での明確な方向感のつかみにくい動きが続きそうです。

※1.米雇用統計とは
米雇用統計とは、米国の雇用情勢を調べた経済指標のことで毎月の第1金曜日に発表される。
昔から失業率と、非農業部門雇用者数の増減は特に重要視され、最近は平均時給の数値も注目される。

※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンドRSIMACDを表示しています。

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