2017/1/20のドル円相場の考察
先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
●「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/1/16)(PDF)
●デイリーレポート
先週のドル/円相場は、トランプ次期大統領が人民元に対して
ドルが強すぎるとドル高をけん制したことや、次期政権の保護主義的な
通商政策は経済に悪影響を及ぼすとの懸念が浮上し、
ドルは一時112円57銭まで下落しました。
しかし、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演で
「雇用は最大、インフレは2%の目標に近づいている」、
「自身やFOMCメンバーは年2、3回の利上げを予想している」と
追加利上げに前向きな考えが示されたことを受けて
ドルは反発し、一時115円62銭まで値を戻しました。
その後、週末に向けては、トランプ新大統領の就任式を控えて
ポジション調整的な取引が主体となり、114円台で方向感のない取引となりました。
テクニカルで見ると、先週のドル下落で一目均衡表では、
転換線が基準線を下抜き、また遅行スパンが陰転していることが確認できます。
昨年末からのトランプ・ラリーが終結したことが示唆されています。
ただし、現状では厚い先行スパンの雲が下値に控えており、
これを下抜けるまでは本格的な反転とは言いがたく、
また現状水準を維持していけば、来月には再び遅行スパンの
要点も考えられ、明確な方向感を決め打ちしにくい形と言えます。
当面は114円台を中心に米新政権の政策を見極めながら、
方向性を探る展開が続きそうです。
※チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表、RSIを表示しています。
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