2015/6/23のユーロドル相場の考察
昨日のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ユーロ/ドルの1時間足、ボリンジャーバンド、MACDを表示しています。
昨日のユーロ/ドル相場は、ギリシャ問題の先行き不透明感を背景に下落し、
さらにNY時間には米債券利回りの上昇や米利上げ観測でドルが買われたため、
一時1.1135ドルと、約2週間ぶりの安値に下落しました。
ギリシャは22日のユーロ圏首脳会議で最新案を提出し、これまで渋ってきた財政収支や年金などの面で
譲歩に踏み切ったことで、各国首脳および債権団に好意的に受け止められたものの、ギリシャでは
この提案内容が緊縮策と受け止められており、同国議会のアレクシス・ミトロプーロス副議長は、
現在の形のままでは議会での可決は難しいとの認識を示しています。
一方、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル理事は、米経済が想定通りに推移すれば、
9月と12月に年内2度の利上げを見込むと述べたことで、米金利の上昇につながりました。
テクニカルで見ると、MACDが一貫してユーロ売りサインを出し続けていることが確認できます。
また、欧州時間に入ってからバンドウォークが発生しており、
海外市場でのユーロ安を裏付ける形となっています。
NY終盤にはMACDが買い転換しており、バンドウォークも終わっていることから、
一段のユーロ安は期待できませんが、安値での横ばいとなっており、
新たな材料がない限り大きな反発も難しいのかもしれません。
提供: FXトレーディングシステムズ
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