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テクニカルで検証する昨日の相場

2015/6/12のドル円相場の考察

先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。


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チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表Williams %Rを表示しています。

先週のドル/円相場は、前週に125円台をつけたことから
達成感による利食いが先行する動きとなりました。
さらに、週央に日本銀行の黒田総裁が衆院財務金融委員会で
「実質実効為替レートでみると円安になっているのは事実。ここからさらに円安は
ありそうにない」と発言をしたことから、これを円安けん制であるとの見方が
広がり、リスク回避的な円買いが強まり、122円46銭まで下落しました。
その後、米小売売上高が大幅に増加したことで年内利上げ観測が高まり、
リスク回避的なドル売りは一服し123円台を回復して週を越えています。

テクニカルで見ると、大きな陰線が続いたことにより天井形成の可能性が示唆されています。
黒田日銀総裁が124円台で円安牽制発言をしたことで、125円が当面の円安の限界
「黒田シーリング」の可能性が警戒されているとの指摘もあり、
125円が目先の天井となり可能性もありそうです。

しかし、一目均衡表の三役好転の状況には変化がなく、
ドル上昇トレンドが変化したと確認できるものはありません。
Williams %Rも水準調整しており、再上昇の可能性を示唆しています。

今週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ開始が協議される可能性があること、
日本銀行金融政策決定会合で追加緩和策が協議される可能性が残されていることなど、
日米の金融政策の方向性の違いに変化なく、ドルは底堅く推移する可能性が高いと思われます。

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