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テクニカルで検証する昨日の相場

2014/9/5のドル円相場の考察

先週のユーロ/ドル相場の動きをテクニカルで検証してみます。

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先週のドル/円相場の動きをテクニカルで検証してみます。
チャートは、ドル/円の日足、一目均衡表RSIを表示しています。

先週のドル/円相場は、一貫してドルの底堅い動きが続き2008年10月上旬以来となる
105円71銭まで上昇しました。
8月の米ISM非製造業・製造業景況指数が改善したことやポロシェンコ・ウクライナ大統領と
プーチン露大統領が、ウクライナにおける停戦に向けて前向きな協議を始めたことなどを
受けリスク回避の円買いは縮小し、投機筋などの円売り・ドル買いが優勢となりました。

週末の米雇用統計では、非農業者部門雇用者数が市場予想の+23.0万人に対して、
+14.2万人と予想大幅の下回り、今年最低の伸びとなりました。
失業率は6.2%から6.1%に改善したものの、賃金の伸びは前年比変わらずとなり、
指標全般としても市場の期待に大きく反するものとなりました。
これを受けてドルは一時104円69銭まで反落しましたが、ウクライナ政府と親ロシア派武装勢力が
停戦に合意したことを好感して105円台に値を戻して週を越えました。

テクニカルに見ると、ドル優勢の流れに変化はないものの、短期的には
やや上値の重い形に見えます。

週末のローソク足は上下に大きなひげを出し、そのひげで前日の陽線を包む形と
なっており、短期的な天井の可能性を示唆するものとなっています。

また、価格は上値を切り上げて推移しているものの、RSIは水準を切り下げてきており、
短期の調整の可能性を示すダイバージェンスを形成しているようにも見えます。

中長期的には、大きな流れがドル高に向かう兆しが見えるものの、短期的には調整の
可能性も高まっているように見え、ここからの動きを慎重に見極める必要があるように
思われます。

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